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このページは地獄猫さんが製作したプラモデルを紹介するページです。


空技廠 彗星制作日記(1)

え〜、「彗星(すいせい)艦上爆撃機」です。

実は、個人的に彗星はそれほど好きな機体ではありません。

やはり、あらゆる点で「良い飛行機」ではなかったし、華々しい戦果とは無縁の飛行機だからなんでしょうね。また、それ故戦後、この機体を駆って戦った方々の手記等の文献がほとんど存在しないのも、興味がのらない一因かもしれません。

まあ、多分に個人的趣味もありますが・・・・・・。(個人的には中島の飛行機が好きだったりする)

彗星という飛行機は「艦上爆撃機」・・・帝国海軍で言うところの「爆撃機」というのは原則的に「急降下爆撃機」を意味しますので、彗星は「空母にて運用する急降下爆撃機」ですね。

彗星は、軍(国)の機関である空技廠(今回のテーマ)の設計、製作によるものですが、元々は「研究機」の意味合いが強い機体でした。

戦闘機よりも速い爆撃機を!、という運用者側の理想を実現すべく、ドイツで開発された高性能液冷エンジンの採用、各部の駆動系を大胆に電動化する、等々の新機軸を打ち出した本機は、試作機によるテストでは軍の要求どおりの素晴らしい性能を発揮しました。ところが、いざ実戦に出てみると、この複雑繊細なシステムが災いして、故障が続出、またモトが研究機なだけに整備や調整も極めてしずらく整備員泣かせの機体となってしまいました。

加えて、軍用機として性能と同じくらい重要な「生産性」についても、考慮されていない本機は、生産現場でも苦労の連続だったようです。(電動式の操作系に使われる多数の歯車の機械加工等は大変な時間がかかった)

少々、余談になりますが、彗星に使用されたエンジンは、当時同盟国だったナチスドイツの主力戦闘機として勇名をはせた「メッサーシュミットBf109」に搭載さていたダイムラーベンツ製「DB601」のライセンスを買って国産化した「熱田」というエンジンでした。このDB601エンジンは液冷式で、当時最高の技術水準を誇ったドイツの技術力の結晶ともいえる、高性能エンジンです。空冷式エンジンは良いものを持っていたものの、高出力液冷エンジンを持たなかった帝国陸海軍は、この高性能エンジンに目をつけ国産化したのですが、ここでドイツと日本の工業力の差が歴然と出てしまいました。この複雑繊細なエンジンを、日本の技術では完璧に作る事が出来なかったのです。国産DB601「熱田」は、エンジン故障、不調、生産遅延と散々な結果に終わり、彗星などはとうとう性能低下を覚悟の上で国産の空冷エンジンに換装するハメになってしまいました。彗星は、この「熱田」エンジンと心中した、とも言えます。

国産空冷エンジンとして非常に信頼性の高い「金星62型」エンジンに換装してからは、彗星の稼働率も格段に良くなり、「実用機にあらず」、と散々だった空中勤務者、整備員からの評価も徐々に良くなり、彗星はその真価を発揮するかに見えました・・・・・・・・・が、皮肉な事にその頃には瀕死の帝国海軍に彗星を搭載すべき空母はありませんでした。

三菱、中島、愛知、川崎等の民間の軍用機メーカーの技術が充実しつつあった当時にあって、それを見下すかのごとく、あえて軍自ら作り出した機体は結局は理想の追求に溺れ、軍用機の本質を見失った「砂上の楼閣」に過ぎなかった、というのは言い過ぎでしょうか。

そんな、「いいとこなし」とも言える彗星ですが、その独特のデザインはやはりモデラーとしては作ってみたくなるものです。大戦中に陸海軍の飛行機を作った民間メーカーは中島、三菱、川崎などがありますが、これらのメーカーには中心となる技術者(三菱では「零戦」を設計した堀越技師、中島の小山技師、川崎の土井技師等々・・)がいて、それぞれ独自の設計思想、哲学をもって機体設計にのぞんでおりそれが各メーカーの軍用機の特色となって表れているのですが、元来研究機である彗星には、そういった「流れ」に属さない「突然変異」的なデザインの面白さがあるように思います。

まるで「翼のついたサメ」のような機体は「もし米軍が採用したら絶対目と口を書かれただろ〜な」なんて思ってしまいますね(笑)

今回の製作にあたって調べた資料に、離陸中の彗星の写真があったのですが、流れるような流線形の機体はとても美しいです。(やっぱり飛行機は飛んでる写真が一番美しい)

さて、今回あたしが製作するのはフジミの1/72のキットで、本来「爆撃機」である彗星の後部座席に「九九式20ミリ2号銃4型」を「ななめ銃」として取り付けて夜間戦闘機に転用した「D4Y2−S彗星12戊型」というものです。

フジミの彗星は普通のタイプだと定価500円なのですが、この「夜戦」(夜間戦闘機)型は2倍の1000円です。キャノピー(風防)と一部パーツが違うだけなのに・・・・・・なんか損した感じ(笑)。

キットの出来は、フジミ独特のキッカリした繊細な作りで、マズマズといったところですがあっさりとしたコックピットがちょっと残念です。もしかしたら金型が作られた時期は意外に古いのかも知れませんが、(10年以上前?)そこは「日本製」!製作に際して特に難しい点はなさそう・・・・・・かな?(笑)

とりあえず、コックピットの塗装をしなくては胴体が作れないので、これから始めるとします。

前述のように、操縦席はあっさりとして(計器類の表現なし)おまけに座席の形状も全然違いますが、無視無視!(笑)ノーマル組みとします。

あ、第一回なので、あらかじめお断りしておきますが、地獄猫はプラモ作りが全然上手くありませんし、凝った作りもしていません。考証もテキトウです。あくまで自分が楽しむために作っていますので・・・・。だから、間違っても参考になどなさらないように!また、あたしは模型雑誌で紹介されているような「作り方」の類は全然見ていません、あたしのプラモの作り方や塗装方法は完全な我流です。プラモは「マニュアル」を参考にそのとおり作るものではなく、自分なりの方法(テクニック)を創造しながら、作ってゆく過程を楽しむものだと思っていますので。

・・・・え〜、話しが飛んぢゃいましたが、操縦席でしたね。

説明書の指示では操縦席は青竹色となってますが、色々な資料から三菱系の内部色に米軍機機体内部色を少し加えた色としてみました。(これが正しいかどうかは保証の限りではありません)

あ、胴体内部(コックピット付近)も同じ色で塗ります。

あと、翼の上下はもう接着していいですね・・・・・・ペタッとな。こういうデカイ部品は、ぼけ〜っと接着剤を塗っているとすぐに乾いてしまうのですばやく適度に!(接着剤かはみ出すと後で修正がメンドイ)

あたしの場合、あらかじめ5センチ位に切ったセロハンテープを5枚くらい机の端にでも貼っておいて、部品の接着と同時にすばやく固定しています。

え〜、第一回はここまで!ペパーミントティーでも飲んで一服するとしましょう。

次は、胴体の製作と、接着部分の表面処理かな?

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Copyright(C) 1997-2004 Satoshi Ukegawa & Fumitaka Nakamura
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