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このページは地獄猫さんが製作したプラモデルを紹介するページです。

彗星制作日記(1)

彗星制作日記(2)

彗星制作日記(3)

彗星制作日記(4)

中島飛行機(1)

中島飛行機(2)

中島飛行機(3)


中島飛行機(4) 隼二型

あうあう、地獄猫です。

今回のお題「中島飛行機」も第4回になってしまひました。う〜む、今回はなんかなかなか進まんですね〜(ね、ブースカさん(笑))(ブースカ:そうですね(^^;。結構早く終わるかと思ったんですが、なかなかかかりましたね。やっぱり夏は暑くて、、(^^;。)

当初のあたしの構想では、97式戦闘機から始まって、一式、二式単戦、4式と歴代の中島戦闘機を順に作っていこうかと思っていたんですが、どうやら4式までは手が回らなくなりそうです。というのも、お題とは別に同時進行で製作しているキットがざっと5つ!(笑)それに、前回製作した「一式戦闘機「隼」」にすっかり魅せられてしまひ、最近隼の資料、文献を集めたり、キットを作っていたりで、なかかなお題まで手が回らなかったのでした(ぺこちゃん)

その、隼ですが、いいですね〜。

ほっそりして華奢ですが、一個の「飛行機」としてはとても美しいラインだと思います。細い胴体と、広い翼は美しい鳥が飛翔する姿に似て優美ささえ感じますね。(ブースカ:隼は美しいですね。私も初めて造ってみてそう感じました。やっぱり飛行機は美しくなくちゃいけませんね。)また、開戦当初から終戦まで老体に鞭打って一線に止まって戦った機体だけに、配備された部隊も多く、深く研究すればするほどのめり込んでゆく魅力があります。さて、今回はそういうワケで、前回のフジミの隼I型に続き、ハセガワの1/72隼II型を製作してみました。ああ、また二式単戦「鍾馗」の完成が遠のいてしまった・・・ブースカさんゴメンナサイ。(ブースカ:鍾馗の記事は私めちゃくちゃなんです(/_;)。ゆっくりで結構ですからフォロー頼みます(爆笑)。)

ハセガワの隼II型ですが、これはかなり古いキットです。パネルラインは凸モールド、脚の表現や、細かい部分の表現など、かなり時代を感じさせます。しかし、流石はハセガワ!パーツの合いはとても良好です。最近のキットと大差無いくらいですよ。このキットの金型が作られた当時としては驚異的だったんでしょうね〜、スゴいっす。製作の方は、パーツの合いの良さ、パーツ割りの素直さもあって難点はありません。隼はフジミの新作のI型にしても、今回のハセガワのII型にしても、製作し易いキットに仕上がってますね。これは隼のシンプルなラインも幸いしているのではないかと思います。まずは、コックピットですが、座席の表現が素晴らしい!古いキットとは思えないほどです。隼のII型はキャノピーの枠も少なくて、1/72にしてはコックピット内がよく見えるので、コックピットに手を加えるとなかなか良くなると思いますねあたしはまったくのノーマル組みですが(笑)(根っからの1/72モデラーなので凝って作っても完成後は目立たなくなってしまうコックピットには手を加えない習性が身についてしまっているもので・・・・)

コックピットが完成したら、例によって、エンジンパーツとコックピットを挟み込んで胴体を接着!機首パーツをくっつければ、ほとんど完成したも同然・・・・というのは気が早すぎました(笑)。でも、この後も特に難しい部分はないので、ノーマルに作るんだったら、それこそあっという間に出来上がってしまいますよ。胴体部分の接着ラインには、溶きパテをぬって、乾いたらまず600番の耐水ペーパーでヤスリがけ、そのあと、1000番で仕上げます。このスケールだったら1500番や2000番はいらんでしょう。(ただ、銀塗装の機体を作るときは目立つので2000番までかけて、さらにコンパウンドで磨いた方がいいですが)

さて、今回は、隼のII型!どういう機体にしようかな?

戦闘機を作るバアイ、キットについているデカールを利用して、そのとおり作るのは、一番簡単で手っ取り早い方法ですが(前回の隼I型の「加藤部隊長機」もそう)思い切って他の機体を作ってみると、そこには模型の醍醐味とでもいうべき楽しい世界が待っています。製作にかかる苦労はノーマルに作る時の比べ物にならないですが・・・・・・・・・。でも、完成したときの嬉しさはノーマル組みしたキットとは比較になりません、なんせ自分だけの「オリジナル」の模型ですからね。

キットを買ってきてまったくの素組みで、まったくノーマルにつくる、というのはそれはそれで楽しいですが、(実際あたしもほとんどコレです)やはり苦労して自分の思い入れのある人物の乗機、有名な人の乗機を作るのは最高ですよ。隼は前述のとおり、多数の部隊が装備し、数多くのエースパイロットの乗機となった機体だけに、模型で再現したい機体は数知れません。

今回は、第17錬成飛行隊(昭第11093部隊)ボルネオ島・ミリ派遣隊、通称「山尾戦闘機隊」の金沢信男伍長機を作ってみました(はぁ〜。長かった(笑))

 

実は、モデルアート社から出ている「陸軍航空英雄列伝〜戦功勲章”武功勲章”受章者達の記録」という本を読んでいて、とても惹かれてしまい、製作を思い立ちました。この本、空の戦いで素晴らしい戦果を挙げて勲章をもらった人々の記録なんですが、モデルアート社の本らしく、機体のカラー図版もありまして、とても面白い本です(海軍版も出ていますのでブースカさん、いかがですか?(笑))。(ブースカ:この本は知りませんでした。さっそくプラモ屋に行きましょう(笑)。)今回製作の第17錬成飛行隊について、この本を参考にご紹介しますと、ビルマ方面で奮戦しニューギニアで壊滅し解隊された飛行第77戦隊の機材、人員を引き継いで結成された部隊です。その後、操縦見習い士官の加入などがあり、錬成教育を経て昭和19年12月1日、ボルネオ島ブルネイ油田の防空を任命されました。その派遣隊が編隊長の山尾忠彦少尉、2番機西川龍男軍曹、そして今回製作の3番機金沢信男伍長です。

この「山尾戦闘機隊」が油田爆撃に来襲するB−24を相手に奮戦、撃墜17機、撃破26機という多大な戦果を挙げ、軍司令部より「陸軍武功勲章乙」が授与されたのです。劣速、弱武装、弱装甲の隼で、B−24を相手にこれだけの戦いをするというのは、ハッキリ言ってスゴいことですよ。

また、「油田」の防空任務を全うしたという点も、「ガソリンの一滴はの一滴」といわれた当時としては、本当に勲章に値するものだったのでしょうね。軍司令部の大喜びぶりが目に浮かぶようです。(なんせ戦争の一因もこの「油」なわけですから)

今回製作の3番機の金沢信男伍長は、戦隊随一の戦果を挙げた勇士で、列記されている戦闘記録をみても、その雄々しさが判ります。

昭和19年
12月11日、B−24タ弾攻撃により3機撃墜。
12月19日、衆人監視のなかでB−24に対しタ弾攻撃、瞬時に3機撃墜、2機撃破
翌昭和20年
1月8日、B−24、3機撃墜、2機撃破
1月26日1機撃墜、3機撃破
2月1日、2機撃墜(編隊共同)2機撃破
2月7日、2機撃墜、2機撃破
2月11日2機撃破

・・・・・・・・・・・ほんと、スゴいです。

また、強武装のB−24相手だけに、金沢伍長みずからも何度も被弾、不時着、胴体着陸を繰り返しています。操縦技術だけではなく、相当の強運の持ち主のようですね。

さて、ここの金沢伍長機の塗装ですが、下面銀地のまま、上面濃緑色のベタ塗り塗装です。ただ、このベタ塗り塗装、かなりバリバリに剥げてまして、天然の2色迷彩風になっています。胴体側面、日の丸の後ろに白で3ケタの機番号を描いているのが特徴です。また、部隊マークは斜めの「片矢印」(コバルト、白フチ付き)このマークは壊滅した77戦隊のマークをアレンジしたものです(77戦隊は水平の片矢印)

まずは、いつもの機体塗装!

金沢伍長機は「陸軍航空英雄列伝」に機体の側面図が掲載されています。基本的にこれを参考にしてみました。下面をシルバーで塗装したあと、マスキングして機体上面の濃緑色を塗ります。隼ではよくみかけるのですが、この機体も主翼下面前縁に上面色が少し回り込んでいますので気をつけます。そのあと、マスキングで反射防止塗装、味方識別標識、脚収納部の青竹色を塗って、日の丸、戦地標識(胴体尾部の白線)のデカールはここで貼ってしまひます。

さて、ここからがお楽しみ!(笑)

 

前回、加藤部隊長機の時は汚しは控えめにしたので、今回はうっぷんばらしに汚すぜっ!(笑)この金沢伍長機、機体にかなりの塗装剥離がみられます。機体の剥離については、モデラーそれぞれ独自のテクニックを編み出しているようですが、あたしのバアイ、「エナメル系塗料による筆塗り」!面相でチマチマ描き込んでゆきます。機体側面は図を参考にしながらそれらしく「ハゲ」を描いてゆきます。機体右側面、主翼上面は塗装図がないので、テキトーにやってみました。たぶん、機体側面の剥離の状況から考えて主翼もかなりハゲているのは間違いないと思います。

そして、今回最大の難所、部隊マークと機番号の自作です。これは苦労しました。それぞれ3、4回は作り直しましたよ。

機番号は、透明デカールに面相筆で手書き・・・・・・もともとレタリングは苦手なのでタイヘンでした。ヘタだなぁ・・・・・・。さらに部隊マークはコバルトの矢印なんですが、白フチが難関です。最初、透明デカールにホワイトを塗ってからマスキングで矢印を描こうと思ったのですが、これがなかなか上手くゆかない・・・・・・。結局、フチなしのコバルト色の矢印を作って機体に貼って、白フチは手書きとなってしまひました。かなり線がヘロヘロになってしまった・・・・・トホホ。ちょっとヘタっぴぃですが、まあこんなもんでしょう、自分としては満足してます。

あ、脚カバーはキットのパーツだとちょっとカナシイので余力がある方は作り直した方がいいです。あたしは、そこまで気力がなかった(笑)。それに、排気管はキットのママでは飛び出し過ぎになるので接着面を削ってもっと機体に埋め込むようにした方がいいと思います。と、言ってる本人はやっていませんが(笑)そうそう、増槽は前回作ったI型のものを流用しました。こっちの方がシャープだったので。

あと、アンテナ柱は実はマチガイです。I型とII型ではアンテナ柱の長さが違うんですよ。II型は短いのが正解です。今回は、間違ってちょっと長めにしてしまひました。(前回作ったI型のパーツから寸法を取って真鍮で作り直してしまったため)

う〜む、いろいろ苦労もして、出来の方もちょっとヘタッぴぃになってしまひましたが、やっぱりオリジナルマークの機体は完成の感激もひとしおです。山尾戦闘機隊は、あと山尾隊長機と2番機西川龍男軍曹機もあるので、いつか作ってみたいですね。

 

さて、次回は・・・・・・・・・・・・ああ、鍾馗は何時になったら完成するんだろう(笑)(多分次回でラスト)(ブースカ:お互いがんばりま笑(爆))

そんじゃ!(←これ、今回抜けてましたよ(笑)<ブースカ。)

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