あうあう、ブースカです。
地獄猫さんはこれから5月くらいまでお仕事がお忙しくて作品の更新があまりできなくなります。しかし気晴らしというかストレス発散のためにあたらしい「ガラクタ」(笑)が登場するだろうということは予想できますけど(^^;。これまで地獄猫さんに頑張ってもらった分、これからわたしが頑張れるかなあ、、、、(^^;。
てなわけで、1/72ハセガワさんの強風初期型です。
小池さんの箱絵かっこいいです。おそらく1/48のキットは出てないと思うので(自信無し)72のために書いたものだと思いますが、海面すれすれに飛ぶ強風、翼端で空気(水蒸気)を切り裂いているというか、すばらしいです。川西の飛行機ですが、緑が青っぽいというか、なかなか好きな色ですねえ。この絵のように作れればいいんですが、初手から諦めてます。
で、余談ですが、旧日本海軍で代表的な飛行機といえば「零戦(れいせん、ね!)」ですが、吉村さんの「零式艦上戦闘機」で三菱名古屋で作ったものを「牛車」で各務原の飛行場まで24時間かけて運搬したって話が出てます。飛行場を隣接してなかったんですね。道路も鋪装されておらず、トラック等では運べなかったということです。うーーーん。平安時代ですね。運搬道程の途中で盛り塩してあったりしたらもっと時間がかかったでしょうねえ(+_+)\(-_-;)。現代人の目から見ると、なぜ飛行場を工場の隣に作らなかった?とかなぜ道路を鋪装しなかったのか?なんて言えますけどねえ。あとではなんとでも言えるってことで。川西は戦時中飛行場を隣接させたということですが、強風は水上機なので試作の運転時の運搬も海(港)まで牛車だったと思われます。分解できるはいえフロートもあるので大変だったことと思われます。
で、キットの話ですが72の強風は今回紹介するものの他に、二重反転ペラの「試作型」、スピナーが小さくノーズが伸びた「後期型」の3種出ています。最近模型屋さんではあまり見かけなくなりました(っていっても長崎で行く模型屋さんは2つしかないけど)。売れたのでしょうか?わたしはみんな買いましたけど(^^;。
コックピットは何もいじってませんが、前回の雷電の中見えに懲りてシートベルトだけはファインモールドのエッチングを使いました。三菱機体色(機内色ではない)で塗装してます。しかし全く見えません(泣)。
フロート回りは主フロートかっこいいです。なんかシンボル!ってかんじです(+_+)★\(-_-;)。このへんのモデルでよく忘れる錘りですが、このキットにはプラ製のものがついてます。フロートの前部に入れるようになっていてここは鉛をつめなくてよくって親切設計。後部のラダーは折りやすいので一旦切り離してのちほど真鍮線を埋め込んで接着してます。
主翼は層流翼(*1)ということで東大の先生が設計したとからしいです。
その翼の特性を生かすために、海面からできるだけ主翼を遠ざけようとしたため中翼設計となってます(胴体のまん中から主翼が出てる 代表例 グラマンF4Fワイルドキャット)。しかしフィレットがでっかい!
しかも火星エンジン使っているためか、胴体は葉巻きだよ(^^;。こののちの紫電という飛行機は強風のフロートのかわりに主脚がついたと考えてください(エンジンは中島の誉)。ただお尻はピンと尖ってます。律儀です。
戦闘機として南方の島々で活躍されることを期待されますが、なかなか運用できず、二式水戦にその座をとって変わられてほとんど実戦では活躍できなかったそうです。
組立等はストレスなく大丈夫ですが、内部のモールドのためか機首部円周上に強烈なひけが数カ所できます。綺麗なモールドとの絡みもあり、慎重に作業したいところです。ポリパテで埋めてサンディングしてます。ほかは機体と主フロート主柱の接続部分でポリパテで整形しなくてはいけないところがありました。
塗装ですが今回もできるだけエアブラシの吹き付けで行ってます。いつものように下面色はSDEの灰色ですが、上面の緑は三菱機体色にかなりの青を混入させてます。この作った色の濃淡でパネルごとに緑を吹き別けてますが写真じゃわかりにくいですねえ。下面色は濃淡が中途半端で全く美しくないです(^^;。
あと久しぶりにエナメルの黒で墨入れしました。半つや消しのクリアーを吹いて完成です。
上面、下面色の塗り分けですが本当は明確ではなくぼかしてあるのでしょうが、今回ははっきりした塗り分けとしてます。
ドーリーがついているので黒で塗っておきました。
梯子でコックピットまでよじ登るようになってますが、落ちたら死ぬね(^^;。いま雷電の横に飾ってますが 高さがあるんで迫力はあります。
実機では主翼下に爆弾架らしきものが箱絵、図面、写真等でありますが、省略しました。
組立2日塗装1日でお気軽に完成です。
で、今回のおまけ画像ですが。
RAFですよRAF!!(笑)
ホーカーハリケーンです。機首がライトブルーです。グロッシーに仕上げてみました。
下側の赤い表示等がアクセントになってますね。
(*1)<層流翼について>
空気がモノの表面を流れるとき最も表面近くの流れが重要らしい。これが乱されると抵抗を生じます。ところがモノの表面の流れはモノがいくら平滑でもいずれ乱れてはがれます(これを層流が乱流になるといい、その転換点を遷移点といいます)。遷移点をできるだけ後方に持っていければ抵抗は減ります。このための技術が層流翼です。ただし層流翼でも後縁まで層流が保たれるわけではありません。
そのため、積極的に乱流を発生させて制御し、空気流が翼面から剥離して効率が下がるのを防いだりもします。代表的飛行機 ノースアメリカンP-51
ご質問・御叱責(^^;はらくがき帳へお気軽に。
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