第1回(担当:地獄猫さん)
え〜、イキナリですが、実は日本のプラモデルは世界一です。
精度、パーツの合い具合、組み立て易さ、細部の彫刻、デカール(マーク)の印刷、そして考証等々・・・・・・・どれをとっても世界中で作られている模型の最高水準をいっているといっても過言ではありません。意外と知られていないですが、プラモデルというのは「世界商品」でして、日本製のプラモデルも世界各国で発売されていますし、日本にもありとあらゆる国のプラモデルが輸入されています。
まさにプラモデルファンに国境はないんですね。(だからほとんどのプラモの説明書、箱には何カ国語かの表記がされています)そして、日本製のプラモデルは世界中の人々から高い評価を得ています。(1/35スケールのAFV(戦車等)は戦車大国ドイツのマニアの垂涎の的で、ドイツのプラモデルマニアは日本のモデラーを羨ましがってたとか・・・)
特に飛行機のプラモデルに関してはもう、ズバ抜けて素晴らしいデキでして、あたしもつくづく「日本に生れて良かった〜」と思う今日この頃です(笑)最近作られたキットなどは、もうほとんど手を加えるべきところが見当たらず、ただ説明書に従って組み立てるだけで、どんな人でも「それなりのモノ」が作れてしまうという・・・。
モデラーとはワガママな人種で、こうなってしまうとなにか「味気無さ」のようなものを感じてしまうんですね(笑)「オレの腕の見せ所がないやんけ〜」みたいな・・・。そんなわけで、あたしは国内のキットを作る一方で、外国・・・特に「東欧諸国」のキットをこよなく愛してします。
「???どうやったら合うんだ・・・このパーツ?」
「げげっ!まるで牛乳瓶の底のようなキャノピー(風防)・使え るかな?」
「いくらなんでもこの排気管は使えんな・・え〜い自作だっ!」
という、新鮮な刺激がそこにはあります(笑)(モデラー魂に火が付くぅ!)
はっきり言って、出来はワルイです・・・・・・とても。でも、それを作りこなした時の満足感はとても大きいし、完成するとなぜかソレナリに見栄えがよくなってしまうのもこれらのキットの不思議な点です。
さらには、値段がとても安い!最近作られた国内のキットは1/72の単発機では、まず1000円を切るものは無く、値段は上がってゆく一方ですが、これら外国製キットは1000円以下で存分に楽しめます(中には国内製の同一キットの1/3の値段、という例もある)
そして、最も魅力なのは、そのラインナップです。とにかくマイナーな機体が多い!東欧諸国のそれの場合、歴史的事情から旧ソヴィエトの大戦中の機体が多いですし、これは何処でも同じですが、自国の機体も充実してます。我々日本人にすると初めて目にする面白い機体が多くて、とても興味深いですね。
・・・と、前置きが長くなりましたが、第1回としてご紹介するのは、
ポーランドのメーカーの「イリューシン・シュトルモビク IL−2m3」という模型です。(1/72スケール、購入価格600円也)
このシュトルモビクという機体、第2時世界大戦時のソヴィエトの対地攻撃機を代表する有名な飛行機でして、制作された機数なんと36163機!単一機種としては軍用機史上堂々のNo1!弱体化したドイツ地上軍に対して猛威を振るいました。
そして、この機体、実はムチャクチャ過激な構造なんです。13ミリ防弾鋼板で箱を作り、そこにエンジンとコックピット(操縦席)を入れ、それに胴体後部と主翼を取り付けた構造になっていまして、敵の20ミリ砲弾さえ跳ね返したという、撃っても死なないゾンピのような(笑)恐ろしい攻撃機でした。
いくら対空砲火の激しい地上攻撃専用の機体といっても、これは過激ですね。
さて、キットの方ですが、白い成形色のかなり柔らか目の樹脂のパーツが2ブロック、パーツ割りはオーソドックスで特に問題はないんですが、やはり、作りはかなり荒い・・・・モールドも凸モールドです。実は、あたしはこのキットを一機作っているんですが、完成するとソレナリの
出来になります。(この作例は、排気管を真鍮パイプで、アンテナを真鍮棒で作り直すなど小改造を施してあります)
楽しみながら、おおらかに作れる!これがこのテのキットの醍醐味ですね。(細部にコダワルると、何時までたっても完成しないぞ〜(笑))
次回も乞うご期待!
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