| home | | プラモデル工房 | | 自己紹介 | | らくがき帳 | | リンク |

このコーナーでは私たちの所有するキットのなかで、いつか造りたいんだけどまだ手を付けていないストックまたは新作キットレビュー。そのほかに完成品の作例,失敗例(^^ゞなどを紹介していきます。


■第8回(担当:bu-suka)22-DEC-1997■

アメリカ海軍駆逐艦「フレッチャー」

あうあう、ブースカです(^^ゞ

最近TAMIYAからピットロードの金型を補修した(らしい(^^ゞ)艦船が発売されました。軽空母もふくめて、かなりの低価格での発売となり、最近元気がなかった艦船ファンを喜ばせてくれました。TAMIYAは昨年「フレッチャー」を1/700、1/350でもリリースしており、(飛行機の晴嵐もさいきんスケール違いを出しましたよね(^^))、少しは艦船に光明が見えてきたと思っているのは私だけでしょうか?(^^ゞ
やはりここは日本艦のリニューアルを期待したいところですね。

さて今回のドイツ駆逐艦「Z級」、イギリス駆逐艦「O級」などが出てきたことで、非常に製作意欲を掻き立てられまして、ストックしておいたアメリカ駆逐艦「FLETCHER級」を組み立ててみようと思ったわけです。この3艦に加えて、日本の駆逐艦「陽炎級」を作成して、各国の駆逐艦の違いなんかを理解できたらいいなあ、と思いました。4つ作っても1/700だとほとんど場所もとらないし、コレクションアイテムとしては最高のスケールですね。
さてそのフレッチャークラスですが、なんと175隻も同艦型が作成されています。
(アメリカの駆逐艦は1902年竣工の「ベインブリッジ(DD-1)」以来通し番号が振られていましてフレッチャー級の1番艦「フレッチャー」はDD-451となり451番目の駆逐艦です。)しかも1942年から44年わずかの3年間でそれだけの船が就役しているのです。アメリカって国はすごい国ですねえ(^^ゞ。実はこのフレッチャー級まだ3隻ほどがどこかの国で現役で残っているそうです。

駆逐艦が一番活躍した最初はやはり「日露戦争」の「日本海海戦」ではないでしょうか?司馬遼太郎氏の「坂の上の雲」にも書いてありますが、あの海戦は連合艦隊のパーフェクトゲームでした。
余談ですが、「写真日本海軍善艦艇史」上巻(KKベストセラーズ社刊)にはその海戦で敵前回頭を終えて主砲を放つ瞬間の三笠の写真が掲載されています。
この写真集は「鎮遠」などの写真も掲載されている艦船マニアのバイブル的なものですがちと高いですね(^^ゞ。わたしは図書館で借りて読んでます(^^ゞ。
当初水雷艇を駆逐する目的で作られた駆逐艦(水雷艇駆逐艦)は第一次大戦などをへて潜水艦を攻撃目標とするようソナーや爆雷の開発とともに進歩していきました。
より高機能で高速で大型化がはかられるようになって来たわけです。
アメリカでその代表とも言えるのが「フレッチャー級」なんですね。


ではキットを見ていきましょう。
TAMIYAさんのキットは箱絵の公開が禁じられていますので、中身だけですが(^^ゞ。
参考書は世界の艦船増刊号「アメリカ駆逐艦史」と世界の艦船1997年2月号「米駆逐艦フレッチャー級のすべて」という記事です(両書とも海人社刊)。

日本の駆逐艦に比べると「ちとお太りになってる」といったスタイルでしょうか?(^^ゞ
平甲板でどっしりした感じがしますね。これはこれなりにかっこいいと思いますねえ。 ピットロードからもキットが出ていますが、わたしはこのTAMIYAのキットの方がライン的には好きですね。


全体的に見てキット自体に問題はないと思いますが、製作にあたっての問題はなんといってもアメリカ軍独自の「メジャー12」迷彩です。ほかにもメジャー32とか33とか迷彩があって、皆さんも当時のアメリカ空母の写真でご覧になられていることと思いますが(ウルシー環礁に1944年似集結したエセックス級の空母群で迷彩が確認できます。 )、この迷彩がやっかいなのです(^^ゞ。まず平面部分と立面部分の色が違うわけですね。上空から見るとブルー系に横から見るとグレー系なのです。加えて立面部分はそれにまた迷彩塗装が加わるといった、とても複雑なものです。

今回のフレッチャーのメジャー12は迷彩の中で一番難しい雲形迷彩なんですよ(^^ゞ。
私のお船の師匠もここが鬼門だといって(^^ゞ、なかなかフレッチャーを作ってなかったんですが、最近清水の舞台から飛び降りた気になって製作したそうです。しかしやはり難しかったといっておりました。機会があればご紹介したいです。



船体はややヒケているのでサンドペーパー(TAMIYAの600番)で磨いております。
爆雷投下軌条部や爆雷投射機をピットロードの武装パーツやエッチングに換装しています。両方とも甲板にモールドされているものを切り放して整形しています。主砲や機銃もピットロードのパーツです。やはりこの方がモールドはシャープですし、他の制作中のアメリカ巡洋艦とのマッチングも考えてそうしました。
レーダーは射撃指揮装置の上のMK-12レーダーをエッチングでうまく作れなかったためピットロードのパーツにしています。マスト上のSC-2レーダーはエッチングです。
余談ですが、最近視力が衰えたのか?視力の質が変わったのか?(^^ゞ細かいものの作業が苦手になりました。MK-12もうまくラウンドさせることが出来なくて3つくらいストックのエッチングをダメにしました(/_;)。

さて塗装ですが、基本的に私が船を造る場合は機銃や主砲等は別途に作って塗装まで済ませ、ミニ四駆の仕切があるケースに保存しておきます。いまケースの中には日本の駆逐艦用の魚雷発射管や主砲、機銃とかが出番を待っています(^^ゞ。
今回のフレッチャーの場合は艦橋構造物等も組み立てる前に塗装しないとメジャー迷彩が出来ませんので、バラバラのままで塗装を行っています。
いつもはMrカラーのラッカーを使うんですが、ちょっと毛色を変えてと思い、水性アクリルを使ってみました。基本色のグレー等はホルベインのもの、ブルー系はキットのインスト通りTAMIYAのアクリルを調合したもので塗装をすることにします。


ホルベインのアクリルは塗料ケースにボールが入っていてボトルを振ると塗料が混ざる仕掛けになっています。パレットに出してみると、薄目のグレーでいい感じでしたのでそれをハンドピースで吹きました。しかし、これがなかなか乾かない(^^ゞ。2日間おいたのですが天候等の関係か、うまく塗れたという感じになりません(^^ゞ。しかも乾くにつれ、色が濃くなったような感じ(^^ゞ。3日目にようやく乾いたので船体の一部にマスキングしてブルー系を塗りました。しかし、マスクしたところの塗料が剥離してしまいました(^^ゞ。皮膜が弱いんでしょうか?<アクリル塗料。それともホルベインのアクリルがプラモに合わないのか??なんやかんやで1週間くらい基本塗装に費やしてしまいました。
塗装乾燥後艦橋等を組み立てていったのですが、手の油が塗料を犯すようで艦橋組み立てたらなんか自然迷彩に(^^ゞ。したがって再塗装になり、マスキングできないところはあとで筆塗りにしようと思いました。そうこうするうちに完全に塗料が乾いたんですが、やはりグレーが濃すぎました。やはり使い慣れていない塗料は使うもんじゃないですね。色はしっとりとしたつや消しで綺麗なことは綺麗なんですが、、、(^^ゞ。

これからシーブルーとかの立面上の迷彩にはいるのですが、やはりグレーが濃いのと アクリル塗料の定着の悪さから躊躇しています。この上からラッカー塗って最初からやり直すという手もありますが、、甲板上の部品はほとんどまだ未接着なんでやろうと思えば可能なんですが、アクリルの上からラッカーって塗れないですよね?(^^ゞ。たぶんアクリルがどろどろに溶けてしまうんでしょうね?


というわけで、艤装中に工事が中止になってしまいました(^^ゞ。
さあ、この船いつ完成するんでしょうか??


■これまでのキットのご紹介■

展示室名

出展品

第1展示室

シュトルモビク

第2展示室

重巡利根

第3展示室

タ号特殊攻撃機

第4展示室

飛龍・ミッチェル

第5展示室

川崎キ−64

第6展示室

KARAS 他

第7展示室

マクロス 他

ご意見・ご要望はこちらまで
fnakamura@mac.com


| home | | プラモデル工房 | | 自己紹介 | | らくがき帳 | | リンク |

Copyright(C) 1997-2004 Satoshi Ukegawa & Fumitaka Nakamura
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送