| home | | プラモデル工房 | | 自己紹介 | | らくがき帳 | | リンク |

新しいコーナーです。プラモデルの完成品を展示いたしております。

展示室名

出展品

メーカー

出展者

展示日

2展示室

旧日本海軍「鈴谷」軽巡時

タミヤ1/700

bu-suka

10/15

あうあう、ブースカです(笑)。 さあ、第2回目のプラモミュージアムはbu-sukaが担当いたします。
ここのところ飛行機が続いているので、今回は艦船をご紹介いたします。

今回ご紹介するのは旧日本海軍軽巡洋艦「鈴谷」です。
アレ、鈴谷って重巡洋艦じゃないの?と思ってらっしゃるあなた。正解です(笑)。
しかし、この鈴谷っていう船は新造時は軽巡洋艦だったんです。

この重軽の類別は艦船の排水量でなく、装備する主砲の口径によるものなのです。この鈴谷も当初は15.5センチ砲を搭載しており軽巡洋艦(旧日本海軍では二等巡洋艦)に属していました、その後(昭和14年)20.3センチ砲に主砲を換装したため戦争中は重巡洋艦だった訳です。
「鈴谷」は「最上級」の3番艦として昭和12年横須賀工廠で竣工しました。この最上級は4艦存在しましたが、いずれも主砲を15.5センチ砲から20.3センチ砲に換装しました。この事実をアメリカ海軍はミッドウェー開戦時まで知らなかったということです。

今回私が鈴谷を軽巡にしたのは、この15.5センチ砲(正式名称:60口径三年式15.5センチ三連装砲)が好きだからです。この艦には世界に誇れる傑作砲が二種類搭載されていました。一つは側面に配置されている40口径八九式12.7センチ砲。もう一つがこの15.5センチ砲です。この砲はあの「大和」「武蔵」の副砲として取り付けられているものと同じものです。っていうか最上級が20.3センチ砲に換装したときに取り外されて、大和級にちょっと改造されて搭載されました。
この砲は3つの砲身があるんですがその砲塔で従事する人間の数はなんと24名です。測距儀のある砲塔はさらに数が多く28人で操っていたのです。この砲塔は1/700のプラモデルでは人差し指の「つめ」ほどのものですが、その中にそれだけの人間がいたのかと思うとちょっと驚きです。


さて今回作成するのは「TAMIYA」の1/700ウォーターラインモデル(1.300円)です。
艦船のモデルの1/700スケールはそのほとんどが今から20年以上も前にその金型が作られたため、現在の目で見るととても古くさく感じます。しかし、現在の資料を元にして手を加えるととてもかっこよくなります。割と場所もとりませんからね。
まず船体ですが、かなり反っていたり、ヒケが出ていたりするので、全体を根気よくサンディングします。それで一日が終わるくらいですね(笑)。船体のそりは内部から内側に引っ張るという荒技(笑)で水平にしますが、これは今後なにか機会があれば紹介していきたいと思っています。バルジのナックルは軽巡時は不要なのでパテで埋めています。

艦橋はキットのものを使っています。根気よく面出しして、省略されている窓枠をプラバンの細切りで追加します。これをやらないとキット付属のシールを使うハメになるので、、(笑)。ここを透明プラバンやアクリ板で作る人もいらっしゃるようですね。私はそんな技術はありませんからねえ。
それからまたもや省略されている艦橋支柱を真鍮線1ミリで追加します。艦橋基部からピンバイスで開口して差し込んでいます。鈴谷は図面が残っているのでいろいろと追加工作が出来るのですが、みんな小さいものなので省略しました。

さて問題の主砲はピットロードのパーツセットから持ってきます(鈴谷のキットが重巡時仕様のため)。1セットに砲塔が3つ入っているので2セット必要なことになります。砲身先端は0.4ミリのピンバイスで開口しています。

煙突はなんか気味が悪いほどぶっといモールドなんで全部削り取り、煙突や蒸気管など真鍮線に換装しています。ホントは真鍮パイプにしたかったんですが、あまりにも費用がかかりすぎるもので、、(笑)。しかし今回の製作は大名キットなんですが、、(自爆)。軽巡時なんで識別帯3本を入れようとしたんですが、先に煙突を接着してしまい、出来ませんでした。煙突横の12.7センチ砲または25ミリ連装機銃もピットロードのパーツを使用しました。

また煙突横の探照灯台やカタパルト、クレーンはエッチングパーツを使用しています。探照灯台はプラペーパーで手すり部分(キャンバス付き)を再現しています。白のままです。

カッター関係はピットロードのパーツを使わず、キットに付属する部品セットから流用しました。ものによってはピットロードのものよりよいと思います。

さてマスト部分ですが、後部は全部真鍮線で新規に作りなおしています。ヤードも同様です。前部は一部キットのマストを流用し、そのヤード等は真鍮線に置き換えています。一番労力と神経を使うところですね。本当は軽巡時はマストのカタチがちょっと違うんですが、もうこれ以上手を入れるのが面倒で、このままです(笑)。それに船首と船尾に旗竿を真鍮線でつけています。甲板など艤装品はいろいろ追加パーツでやることは出来るんですが、今回はパス。そうそう手すり付き階段を4箇所ほどつけました。これはエッチングです。


さて塗装ですが、船体はピットロードカラーの軍艦色(佐世保工廠)をちょっと明るくしてエアブラシです。リノリウムはピットロードカラーのリノリウムを大幅に手を加えたオリジナル色です。リノリウム甲板上の小物は後で筆塗りしています。カッター関係も木甲板色をブラシして船体色、ホワイトを筆塗りしました。他に所々黒系で墨入れしてあります。

今回は艦載機は載せてません。っていうか艦載機は作ったことがありません(笑)。

最後に全体の艶を整えています。つや消しクリアーを少々。
いろいろとつけ加えるときりがないのでこの辺で完成としておきましょう(笑)。
そうそう、2カ所完全に失敗したところがあります。一つは魚雷発射管口を開口したにもかかわらず、発射管を搭載するのを忘れていました(笑)。もう一つは艦底を0.3ミリのプラバンにしようと思いながら、ついキット付属のものにしてしまったことです。鈴谷の写真等見ると以外と乾舷が低いんですよ。キットだとちっと高すぎるかな?と思ったんですが、完成してみるとやっぱりそうでした。この2点に悔いが残ります。しかし下手だなあ。

この鈴谷製作に材料費で7.000円くらい掛かっちゃいました(/_;)。



第1展示室 | | 第2展示室 | | 第3展示室


メールはこちらまで
fnakamura@mac.com

地獄猫さんへのメールはこちら
hellcat22@hotmail.com

| home | | プラモデル工房 | | 自己紹介 | | らくがき帳 | | リンク |

Copyright(C) 1997-2004 Satoshi Ukegawa & Fumitaka Nakamura
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送